2010年2月5日金曜日

治療の必要性を把握する(2)

ガンの治療をするために

病状をきちんと知ることと、からだ全身の現状を把握して考えたら、

漠然とした地図だったものが現在地を示し、何をしてどちらに向かうのかという矢印も出てきた。




G-Lの場合
【病状】 :鼻の扁平上皮癌
      :鼻腔はほとんどふさがっている。
      :これから先は眼球の圧迫や脳への湿潤、
       上顎へ湿潤で上顎崩壊・出血死。
      :猫は口呼吸はしない。鼻が完全にふさがったら危ない。
      :猫は匂いがわからなければ食べないので食事をとらなくなる可能性大。

わずかな希望さえも描けない状況を獣医さんは伝える。
余計な希望をもたれてもどうすることも出来ないので厳しいけれど、これから予想されることを教えてくれたのだと思う。
だけどつらかった~。。
この頃、通院の行き帰りがなみだのために車の運転ができないこともあった。



【全身状態】 :見た目は鼻の異常・涙目
         :血液検査結果  
            猫エイズ陽性(本人治癒力は低い)
            腎機能ー少し低下(抗生剤、ステロイド長期服用のため!?)
         :抜け毛多い
         :食欲あり
         :鼻の問題以外は行動、見た目では元気っぽい。




人の全身状態を知る指針としてPS.0~4というのがある。
 
全身状態 PS(Performance Status) 
   PS,0 : 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく行動ができる。
   PS,1   :  軽度の症状があり、歩行や軽労働(家事など)はできる。
   PS,2 : 歩行や身の周りのことはできるが、時に介助がいる。
              軽労働はできないが、日中の50%以上は起居している。
        PS,3 : 身の周りのことは出来るがしばし介助を必要とし、
            日中の50%以上は就床している。
        PS,4 : 身の周りのこともできず、常に介助がいり終日就床を必要としている。

PS3,4は治療により命を縮めることにつながりやすく、緩和ケアでQOLの維持が望ましい。
           (QOL=Quality Of  Life  生活の質)



治療は積極的な治療(手術・放射線・科学療法)を考案されることが多い。

どんな治療でも同じだけど治療内容とメリット・デメリットはきちんと理解把握することは必要。
 ( インフォームドコンセント http://gltoko.blogspot.com/2009/06/blog-post_09.html )




【治療内容の把握】
 :何を目的とした治療なのか?
   *根治か延命か症状緩和なのか対処のみなのかなど。
 :この治療を受けることで予想される結果。
 :この治療に伴う予測される危険性、デメリットはなにか?
 :この医療行為以外にも方法はあるのか?
 :検査や治療を受けないことによる予想される結果。



よく、治療で効果があるとか、効くとかいうけれど、

治療で効果がある・効くということはガンが縮小したり、消失したという状態を表すが、
『治る』とか『根治した』ということではない☆

たとえ効果があっても数週間や数ヶ月後に再び再発したという場合には
この治療はすでに効かなくなったということになる。


たとえば抗がん剤で薬を次々と変更していくのは癌細胞がその薬に対して耐性をもってしまうため、くすりが効かなくなったり、効かなくなる前に薬を変えるらしい。


効果があっても治ったわけではない。
効果があってもガンによる不調以上にからだを傷つけ体調をくずしてしまっては、良くなるハズのものも良くなるとは思えない。

キツイ薬や治療法で身体(臓器)に負担がかかり、さらに次々と新たに襲う負担にも耐えられる身体・精神状態をどれだけ維持できるのか、、 考えるとかなりつらくなる。。



ガンの完治というのはほぼないのだと思う。

ガンという病とは一生つきあう。治療やケアも一生続く。









 

2010年2月4日木曜日

肛門腺

1月に発生した肛門腺の腫れ。

ドロドロと出てくることなく、何もおこらずに沈静し、ごっそり抜けた毛もうっすらと生えてきている。



昨日(10’2月3日)に地元の病院にて初の肛門腺しぼりをした。

「いやッ、、ムリにしぼらなくていいいです。。」と言う前に、むぎゅ~っと実施。

G-Lはそんなに嫌がることなく、痛がることなく終わり、

「これが肛門腺ですよ。」と見せてくれたソレは、、、ミドリだった。


ミドリというか抹茶色。 

まさかそんな色だったとはね~、驚きです。

看護師さんは「ジールさん白と緑の2色なんだ~^^めずらしい。」と言っていた。



獣医さんは1番多いのは茶色で緑はその次くらいだと言っていた。

だから異常ではないようで安心したけれど、軽い衝撃を受けてしまった。



思い出すとデコレーションチョコみたいだったなぁ。

ホワイトチョコと抹茶入りホワイトチョコ。

匂いは特に感じなかった。



からだの中で緑色のものを生産または不要物として緑色が出てくるってどうゆうことなのかしら?

不思議は尽きないな~。




その他処置
  :ホモトキシ注射
  :オゾン注腸      いつもどうりの内容で腫瘍対策&体内改善デトックス。

2010年2月3日水曜日

治療の必要性を把握する(1)

治療法にはとても悩んでしまう。


病院側から提案された可能性のありそうな唯一の治療法でさえためらいが生じる。
『ほんとうにこれで良いのか??』
考えてわかることじゃないんだけれど、グルグルと頭は考え悩んでしまう。



ガンの治療をしてもその治療によりかえって全身状態を悪化させてしまったら治療の意味がない。
   ⇒治療しないほうがまだ良いかもしれない。


幸いG-Lの全身状態は血液検査の数値では問題なく、体内臓器は傷んでいないらしいことがわかった。
これを鼻の腫瘍のための治療で、麻酔・投薬・放射線などを行なったら、
体内の臓器は必ず傷つく。
   ⇒体力が奪われ、鼻以外にも問題点が出てくるのはイヤ!。
   ⇒これ以上G-Lを傷つけ苦しめたくはない。


わたしは上記のように考えていたけれど、逆のことを考える人もいるだろう。

体内数値に問題がない ⇒ 積極的な治療にも耐えられる体力がありそう。
                ⇒ 治療効果もあらわれ易いだろう。
               ⇒ 効果が望める治療法でガンをやっつけてしまおう。




ガンという病気になり、ガンというものと治療と一生おつきあいをする覚悟をした。
  (覚悟をするしかないともいえるけど)
これから先、どのくらいの期間かもわからないお付き合い。
出来れば良い関係で過ごしたい。

良い関係でいたいので、ガンちゃんをわざわざいじめるようなことはできない。
何とか仲良く共存できる方法を探しだす!無謀だけどそれしか方法はないと思ってしまった。



【がん治療をする意味】は 何もしないでいる場合とくらべて何か効果を得ることである。

治療をしても効果が得られなかったり、かえって容態を悪化させてしまったりしたら治療の意味はない。治療をしない方がよいということになってしまう。


何をどう選ぶかは「賭け」。
ためらっている時間はそうないんだけれど、じっくり考えて心を決めれば、そう後悔はないんじゃないかなと思う。